よくテレビ中継されているのが、国会(衆議院、参議院)の予算委員会です。

予算委員会だから、予算を決めるのではないの?と思いますが、どちらかと言えば、スキャンダル的な面(現在だったら安倍首相の一連の問題)を追求していて、本当に予算の話なんてしてるの?って思ってしまいますよね。

予算委員会は本会議、党首討論と並んで国会の花形と言われています。

今回は予算委員会について書いてみました。

予算委員会の役割とは?

引用元:毎日新聞

予算委員会ですが、端的に「予算」とだけ定められていています。(衆議院規則92条・参議院規則74条より)

主な役割は、内閣が提出する予算案の審議を行うこととなっています。

予算というものは一年間の国政の在り方を決めるものであり、また予算案の作成と予算の執行は内閣の責任の下で行われると定められています。(日本国憲法第73条より)

しかし、予算の内容に限らず、その実行主体である内閣の政策方針や行政各部の対応、閣僚の資質の問題などが問われることが多いです。

結果として予算委員会では国政のあらゆる重要事項についての審議が行われています。

実際、予算委員会の審議を通じてこれらの事項について問題点が浮き彫りになることも多いです。

政治課題が議題になることが多い

引用元:毎日新聞

現在だと、新型コロナウィルス対策が最優先事項で、それについての関連事項などが議論されています。

その反面、予算の内容とは直接的には関係がない議題が取り扱われることになると、予算内容そのものの審議時間が少なくなるため、より予算内容についての深く審議するべきではないかという意見もあります。

安倍首相の一連の疑惑(森友・加計問題、桜を見る会)は直接、予算とは関係ありませんが、重要な問題であることは間違いありません。

予算委員会の構成

予算委員会は国会(衆議院、参議院)における常任委員会の1つで、国会議員は常任委員会に一つ以上所属しなければなりません。(国会法第42条第2
項、各条例より)※官職を兼ねるものは除く

ちなみに常任委員会は、衆議院・参議院でそれぞれ17の委員会が定められています。

予算委員会の人数(委員の数)ですが、衆議院50人、参議院45人で、いずれも委員長1名、理事9名(与野党の合計)が選出または指名されます。

※理事は与党・野党から選出され、人数は多数の与党の方が多いです。

委員長、理事について

委員長は答弁者や質問者を指名して、運営する人で、テレビ中継で見ていると、「〇〇君、〇〇大臣」って言って仕切っていますよね。

ちなみに委員長は与党の委員から選出されています。

今だと自民党の委員ということになります。

理事というのは、質問者と答弁者の発言がかみ合わなかったり、質問した内容に答弁者が答えない場合に調整するポジションと言えば、良いかもしれません。

よく、委員長の席に駆け寄って何か言ってる人がいますが、おそらくその人たちが理事です。

たぶん「質問に答えてないから、(委員長)ちゃんと答えさせて下さい」みたいなことを言っているんでしょう。

委員長の「後刻、理事会で協議致します」という言葉がありますが、理事会というのは、この理事たちが参加する会だとは思われますが、詳細が分かりませんでした。

委員長のこのセリフを聞いて「何もしないってことじゃん」って思う方もいるかもしれませんが、理事会というのは本当にあるようです。

予算委員会の流れ

予算委員会の流れですが、まず内閣から衆議院に予算案が提出され、予算委員会に付託されます。

※衆議院には予算先議権があるため、衆議院で先に議論されることになります。

本会議においては、 総理大臣の施政方針演説の際、財務大臣は財政演説を行い、その演説の中で予算の説明を行います。

予算委員会では、財務大臣が趣旨説明を、財務副大臣が補足説明をそれぞれ行い、最初の約2、3日は内閣総理大臣以下、全閣僚が出席し基本的な質疑が行われます。

NHKではテレビ中継、ラジオ中継が行われ、与野党の有力議員が質問に立つことが多いです。

衆議院で成立後、参議院へ

引用元:日本経済新聞

その後、委員による一般質疑が行われ、適宜、担当閣僚出席の元、政治課題の集中審議なども並行して行われます。

特に総理大臣が出席する集中審議は注目度が高く、テレビ中継も行われることもあります。

規定により公聴会も行われ、与野党が推薦する公述人(経済学者、労働組合の代表、時の政治課題を反映した人)などが委員から質疑を受けます。

時には参考人招致証人喚問などが行われることもあります。

終盤になると、各省庁ごとに予算委員会を8つの分科会に分け、審議が行われます。

最後に全閣僚出席の元、締めくくり質疑が行われ、採決後、予算委員会の審議が終了となります。

衆議院では約15日前後の審議日数で、60~70時間が通例となっています。

その後、衆議院本会議で成立後、参議院で同じような流れで審議され、成立となります。

※衆議院を通過した予算案が参議院で否決されても、衆議院の優越の原則で衆議院の予算案が国会の議決になります。この例は過去数件ありますが、予算は原案通り可決になる場合がほどんどです。

以上、予算委員会について書いてみましたが、皆さんが政治に少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。

ここまでお付き合いありがとうございました。